
けやき並木の両側に、スーパーブランドのきらびやかなビルが建ち並ぶ。
青山通りから明治神宮へ続く表参道は、今、変化の真っ只中にある。
表参道は、1921年に明治神宮の参道として造られた。
東南方向へ延びる約1キロの直線道路で幅は20間(36m)。
石畳が敷き詰められ、両脇には約200本のけやきが植えられる威容だった。
だが、並木のほとんどが第二次世界大戦の戦火で焼けた。当初から残るけやきは約10本、163本ある今の木々の大部分は戦後の表参道の発展と共に大きくなった。(※写真<上段>:現在の神宮前交差点付近から撮影した、戦後まもなくの表参道)戦後、進駐軍の家族住宅「ワシントンハイツ」が陸軍練兵場跡(現・代々木公園)に建てられ、そこに居住する米軍人や家族向けに商売をするオリエンタルバザーやキディランドができる。1964年の東京オリンピック開催に伴い、表参道はインターナショナルな街として注目されるようになる。発展を後押ししたのは当時の流行に敏感な若者達だった。沿道にはブティックや喫茶店が並び、ファッションのデザイナー、アパレル関係の会社も周辺に集まり、ファッションの先端をいく街として賑わう。70年代には、ラフォーレ原宿、80年代には、原宿ビブレ(現・ジャイル)がオープンし、DCブランドブーム大全盛を支えた。90年代には、GAP旗艦店が進出、裏原宿カリスマショップの台頭があり、2000年以降のスーパーブランド出店ラッ
シュに至っている。

戦後の荒廃からオリンピックを経て、国際都市TOKYOの象徴的な街へと変貌。ファッションや若者文化の情報発信基地としての役割を担ってきた。街全体の商環境におけるけやき並木の存在も大きい。歩道にあった電柱は地下化され、見た目の美しさに加え、そぞろ歩くことの楽しさや安らぎを来街客へ与えている。表参道は、まさに商業ビルのサクセス・ストリートである。
(※写真<左段>:神宮前交差点付近から撮影した、現在の表参道)
【都道413号】
表参道は明治神宮の参道として造られた通りで、163本の美しいけやき並木が有名。初詣には、日本一多くの参拝客で賑わう。
(平成16年2月末現在)